ウールは、馬の汗による湿気を吸収しながら、外からの雨粒ははじきやすいというユニークな天然素材です。この二つの働きが、馬着に適した理由のひとつです。
ウール繊維の構造:自然が生んだ防御機能
ウールの特性は繊維そのものの構造にあります。
- 水をはじく表面:繊維表面にはラノリンを含む天然のワックス層があり、大きな水滴が内部へ入り込みにくくなっています。
- 湿気を取り込む内部:繊維の内部は水蒸気の形で湿気を吸収できます。馬が汗をかいたとき、皮膚から蒸発する水分を取り込み、すぐに濡れた感触になりにくいのが特徴です。
雨と汗に対する異なる働き
- 雨:大きな水滴はウール表面の撥水性によってはじかれやすくなります。
- 汗:汗の水分は皮膚から水蒸気として上がります。ウールは自重の約30%まで湿気を取り込めるとされ、湿気を外へ移動させるのを助けます。
ウールが馬着に適している理由
撥水性のある表面と、湿度を調整する繊維内部の組み合わせにより、ウールは馬着に適した天然素材となります。馬の皮膚まわりを快適に保ち、自然な体温調整を支えます。
ウールは、通気性、湿度調整、自然な保護をひとつの素材で実現します。